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2024年2月16日、パリの車両基地に停車中の高速鉄道TGVの列車=AFP時事

 フランスの捜査当局は28日、高速鉄道TGVを運行するフランス国鉄(SNCF)の施設に侵入した疑いで、極左活動家の男を逮捕した。AFP通信などが29日に報じた。パリ五輪の開会式直前に起きたTGV路線への同時多発的な「破壊行為」との関連については不明だが、今後捜査を進めるとみられる。

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 報道によると、容疑者の男は北部ルーアン近郊のSNCF施設に立ち入った疑いがある。乗っていた車の中には施設の侵入に使うとみられるペンチなどの道具や、極左との関連がうかがわれる書籍があったという。男は現在、ルーアンの警察署に勾留されている。

 ニュース専門局BFMTVによると男は20代後半で、過去にもSNCFの敷地に侵入したとして有罪判決を受けており、極左集団のメンバーとして治安当局の警戒対象になっていた。列車の運転士が28日午後、SNCFの施設の配電盤の付近に複数の人が立ち入っているのを発見して警察に通報。男は現場付近に放置していた車を取りに来たところを駆けつけた警察に逮捕されたという。

 SNCFや仏メディアによる…

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